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イントロダクション
 ヒロインは夫の暴力から逃れ、息子と一緒に郊外に引っ越してきたアナである。夫のドメスティック・バイオレンスに苦しめられてきた彼女は、幼いひとり息子の身を守るため、音声監視モニター<チャイルドコール>を購入する。しかし、ある時、そこから聞こえてきた他の子供の悲鳴に衝撃を受け、強い恐怖と猜疑心に襲われる。そして、息子への深い愛ゆえに彼女の精神のバランスが崩れ始める・・・。
 主役のアナ役は世界的ベストセラー・ミステリーの映画化として大きな話題を呼んだ『ミレニアム』シリーズで強烈なヒロインを演じたノオミ・ラパス。『ミレニアム』の時は、英国の「エンパイヤ」誌の読者投票で「映画史上のセクシーな女性キャラクター25人」のひとりに選出され、巨匠リドリー・スコットの熱烈なラブコールを受けてSF大作『プロメテウス』(2012)でハリウッドにも進出。 本作『チャイルドコール 呼声』では息子を思う母の愛を繊細に演じてこれまでとはひと違う演技を披露。2011年ローマ国際映画祭最優秀女優賞、2012年ノルウェーのアカデミー賞、アマンダ賞の最優秀女優賞など数々の演技賞を受賞している。彼女の理解者となる電器店の店員役をポール・シュレットアウネ監督の『隣人 ネクストドア』で最優秀男優賞を受賞したクリストファー・ヨーネルが演じて、味わい深い演技を披露する。
 監督は長編デビュー作『ジャンク・メール』(97)で、カンヌ映画祭批評家週間最優秀賞、東京国際映画祭東京シルバー賞他、数々の映画賞を受賞し、98年Variety誌が選ぶ将来有望な監督10人のひとりにも選出されたポール・シュレットアウネ。謎の隣人姉妹に翻弄される男を描いた2005年のエロティックホラー『隣人 ネクストドア』の迷宮感覚あふれる映像と心理描写も話題になった。
 監督は新聞に出たドメスティック・バイレンスの記事を追うことで映画の構想をふくらませ、今回のヒロイン像を作り上げたという。映画の製作に入る前に、自身の子供を授かることで、子供という存在の危うさにも興味を抱いたというが、親子の複雑な愛憎関係に自身の体験からくるリアルな感情を持ちこむことで、きめの細かな心理描写が実現。監督もその演技力と役に対する情熱を絶賛する新時代のスター、ノオミ・ラパスと組むことで、見ごたえのある作品が生まれている。
チャイルドコール 呼声