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ストーリー
 ノルウェー、オスロ。主人公アナは8歳の息子アンデシュと、夫の暴力から逃れるため、保護監視プログラムのもと 郊外のアパートに引っ越してきた。それでもなお、不安を拭いきれないアナは、電器店で<チャイルドコール>と呼ばれる音声監視用モニターを購入。寝ている間も安全が確認できるよう息子の寝室に設置した。
 ある晩のこと。突如、子供の悲鳴がチャイルドコールから鳴り響く。アナは驚いて息子の寝室に駆けつけるが、おかしなことに、アンデシュはそこで静かに眠っているのだった。
 翌日、電器店員のヘルゲから、チャイルドコールについて、混線により近所の家の音まで受信する場合があることを教えられるアナ。すると彼女は、ほかの部屋で子供が虐待を受けているのではないかという疑いを抱き始める。
 そんなある日、学校帰りにアンデシュは友達を連れてくる。息子の部屋で、静かに遊ぶ二人。しかし突然、扉の音がすると、子供たちがいなくなってしまう。慌てて家中を探すアナ。戸惑いながらキッチンへ向かうと、そこには独りアンデシュの姿が。安堵したアナが友達の居場所を尋ねるが、アンデシュは答えない。そして、自分の描いた絵が血で汚れてしまっていることをアナに訴え、そのまま家を飛び出してしまうのだった。ようやくアパートの地下駐車場で息子に追いつくアナだったが、そのとき、ビニールシートに包まれた何かを車に運び込む、見知らぬ男を目撃してしまう。
 翌日、車に運び込まれたのは虐待された子供の死体ではないか?という疑いを胸に、電器店員のヘルゲに相談を持ちかけるアナ。そんな彼女をヘルゲは心配性の自分の母親に似ていると言いながら「きっと君は優しくて繊細すぎる人だから」と穏やかになだめ、アナも次第に落ち着きを取り戻すのだった。
 数日後、アナは以前、連れていく約束をしていた森の湖へ息子と二人で出掛ける。嬉しそうに先を走るアンデシュ。しかし行く先に現れたのは、ごく普通の駐車場。湖は存在しなかった。ウソをつかれたと怒って走り去るアンデシュ。消えた湖に戸惑いながら、慌てて追いかけるアナ。そのさなか、今度は森の奥で土を掘る謎の男を、彼女は目撃してしまう。
 アナの中で起き始める、記憶と現実の乖離。チャイルドコールから鳴り響く叫び声。そして、目撃した謎の男。それぞれに隠された衝撃の真実が、彼女をさらなる恐怖へと追い込んでいくのだった……。